突然ですが、朝起きるときの目覚ましってどうしてますか?
昔ながらの目覚まし時計を使っている方や、iPhoneのアラームを使っている方が多いかと思います。
でもそういう方法だと、朝アラームに叩き起こされる感じがしてちょっと微妙だったり…アラーム音を設定してしばらくたつと、その音を聞くだけで疲れた気分になったりしますよね。
私もずっとそうだったのですが、三ヶ月前にSleep Cycleというアプリを使い始めてからは、寝起きの気分が全然違います。Best of App Store 2016入りもした、世界でもっともダウンロードされている睡眠アプリともいわれるアプリです。この記事では、このアプリの使い方、科学的根拠や実際に使ってみてわかったメリット・デメリットをご紹介します。
使い方
アプリをダウンロードしたら、夜寝る時に、次の朝に起きたい時間を30分幅で設定します。

あとはベッドの横において、寝ればいいだけ。朝になると、設定した時間内でもっとも眠りが浅いとアプリが判断した時にアラームを鳴らしておこしてくれます。iPhoneをさわるだけで簡単にスヌーズもできます。設定した時間ギリギリになってくると、アラーム音がどんどん大きくなるのも特徴です。
また、睡眠中のサイクルをこうやってグラフにして見せてくれるのが面白いところ。

使用時間、快眠度、睡眠時間、いびき、昨日の歩数、そしてこれまでの合計日数と平均睡眠時間をみせてくれます。
仕組みはどうなってるの?
睡眠中、人間の脳波は一定のリズムで深くなったり浅くなったりを繰り返します。睡眠の性質は二種類、ノンレム睡眠とレム睡眠に分類されています。
このノンレム睡眠とレム睡眠はセットでだいたい90分くらいのサイクル。私たちは寝ている間このサイクルを何度か繰り返し、徐々に起床に近づいていきます。
このレム睡眠とノンレム睡眠を切り替える様々なきっかけのうちの一つが、寝返り。Sleep Cycleは寝ている間の音を元に、睡眠中の体の動きをトラックして、できる限り浅い眠りの時にアラームを鳴らして起こしてくれる、と公式ページには説明されています。
科学的根拠は?
それが実はあまりなさそうなんですよね….数ヶ月間このアプリを使っていて快適だったのですが、心理学の専門家が書いた分析を読んでみたところ、
- ノンレム睡眠・レム睡眠のサイクルは、個人やその日の調子、部屋の音などによって変動するので、簡単に音だけでは分からない
- 睡眠のサイクルは常に90分単位ではない
- 夜の睡眠の質は、前夜の睡眠の質に影響されるので、一晩ずつ単体で判断できることではない
- ベッドに入ってから眠りに落ちるまでの時間は毎晩変わる
という点から、睡眠トラッカーのアプリ全般にそこまで科学的根拠はなさそうだ、とのことです。(出典:Sleep Cycle App: Precise or Placebo?)
じゃあ使うメリットは?
さっきの記事には続きがありまして、専門家のいうことには、目が覚めた時の満足度をあげるには、一定の時間に毎朝起きることが大切だそうです。
そのためには、このようなアプリを使うことで、きっちり正確ではないにせよ、自分が寝て起きる時間のパターンを把握し、睡眠と自分の体調の関係に気を使うのはよいだろう、とこの記事では述べられています。
というわけで、私は毎日ベッドに入った時間と起きた時間を記録するのと、前日の歩数を確認するためにこのアプリを使っています。
無料版でいいと思う
有料版は一ヶ月の無料お試しのあと、年間29.99ドルです。
有料版だと天気とか飲んだコーヒーの影響とか、もっと詳しいことまで見せてくれるのですが、目覚ましアプリとして使うぶんにはそこまで必要ないかな、と個人的には思っています。
有料版で特に便利かもしれないと思う機能は、いびきを録音してくれること。私はこれまでいびきはずっと0分だったのですが、一度だけ、近所の工事の音がガーガー聞こえるのがうるさくて目が覚めたことがありました。その日のSleep Cycleにはいびき時間が記録されていて、録音を聞くと確かに工事の音がガーガーと記録されていました。いびきが気になる方、一度Sleep Cycleでチェックして見てはいかがでしょうか。アプリが勝手にその音だけを拾ってくれるので、便利です。
実際に使って分かった、メリット・デメリット
メリット1. アラーム音が耳に優しい
ちょっと機械的な音が多いiPhoneのアラーム音と違い、Sleep Cycleのアラーム音は耳に心地よく、優しく毎朝おこしてくれます。正直これだけでもSleep Cycleをダウンロードする価値があるのでは、と思います。
メリット2. 電池をあまり消耗しない
見出しの通りです。それでも気になる方は、充電しながら使うといいかと。
デメリット1. スヌーズが簡単すぎる
iPhoneが置いてある机を叩くだけでスヌーズができる、と説明書きには書いてありますが、実際はiPhoneをちょっとさわったり持ち上げたりするだけで簡単にスヌーズができちゃいます。
これ、私は延々とスヌーズしちゃうのであまり良くないです笑。特に30分の余裕があると思うと、余計にスヌーズが気楽にできちゃうので、私はどうしても起きなければいけない日には、iPhoneの時計アプリのアラームと併用しています。
デメリット2. 二度寝ができない
スヌーズをかけていても、設定した時間の終わりになると容赦無くアラームの音量が上がり、それ以上のスヌーズができないので、例えばそこで二度寝しちゃったりするとアプリには記録されません。
まとめ
というわけで、Sleep Cycleは、毎日何時間くらい睡眠時間がとれているか、一定の時間に寝れているのか、ということを記録することができる目覚ましアプリとして使うのがおすすめです。
目覚ましアプリとしては、耳に心地よいアラーム音と綺麗なグラフだけでもそこそこの価値はあるんじゃないかな。
iPhoneのヘルスアプリでもできるじゃん、と言えばその通りなのですが、私はあれちょっと使いづらかったので、色もグラフも見やすいSleep Cycleがちょうど使い勝手がいいです。
iPhoneのアラーム音に飽き飽きしている方、Sleep Cycleをためしてみるのも悪くないと思います。
おまけ
こちらも、睡眠の質向上に。私は低反発枕をお誕生日プレゼントにもらってから寝るのが楽しみになりました。