サンフランシスコで、危うくブラック会社にひっかかりそうになった話

就活中です、のだもです。

仕事を見つけなきゃ、ということで片端から仕事に応募しているのですが、タイムリミットがあるのでちょっと焦ったりもします。

そうするとLinkedInで見かけた、履歴書のみ(カバーレターなし)で応募できる仕事にもバンバン応募することになります。

この会社、仮にAとします、もそういう会社の一つでした。

 

始まり

私は出版会社でのインターン経験がいくつかあることもあって、スタートアップやtech industry全般でのマーケティング部門のお仕事を探しています。

ただ新卒レベルのマーケティングの仕事って本当に少なくて、少ない枠に応募者が殺到することになります。ちょっとでも募集がかかっただけでどんどん埋まってっちゃう。

そんな仕事を色々探していたある日、とある会社Aが未経験歓迎、マーケティング・セールス・カスタマーサポートの正社員を募集しているのをLinkedInで見つけて、しかも履歴書のみで応募できるフォームだったので、やったー!と思ってぽんって応募したんです。

数日後、朝起きたら「インタビューに来ませんか?」とのお誘いメールが!さらにそのメールへの返信の下書きをしたためている間に、携帯電話のSMSにまで「インタビューしませんか?」というメッセージが。うわー私そんなに理想の候補だった?なんて思いながら下書きを書いていると、電話がいきなりかかって来ました。「誰…?」と思いながら電話をとると若い男性の声で「会社Aです。のだもさんですよね?ご応募ありがとうございます。インタビューに来ませんか?明日はどうですか?」と。普通は電話インタビューがあって、そこで候補を絞った後にオフィスでの最終面接があるのですが、電話インタビューをすっ飛ばした現地面接。会社のオフィスは家から遠かったけど(電車で二時間)二つ返事で「明日、空いています!よろしくお願いします!!」と答えました。

 

なんかおかしくない?

電話を切った後に、なんかおかしいんじゃないか?と私は思い始めます。普通こんなに必死に応募者を囲い込もうとするか?確かに私の履歴書はスカスカじゃないけど、所詮ただの新卒だし、なんか変?会社自体はおかしくなくても、きっと誰に対してもこうやって熱心に囲い込んでるのであって、私だけが特別待遇じゃないんだろうな、という予測はつきました。

ちょっと不安だったので、Glassdoorという会社レビューサイトでチェックすることに。余談ですがアメリカで現地就職を考えている人はGlassdoorは必須です。会社の食べログみたいな感じで、従業員が匿名で会社の評価とコメント、さらにはポジションごとのお給料まで書いてあるので、会社の雰囲気とか実際に働いた人の感想が読めます。

さて、会社AをGlassdoorで調べてみると….

なんだ、フツーじゃん!てか評価けっこう高い!よかった!!

実際に働いていた人たちのコメントを見ても、「最高の職場」「みんな仲がいい」「昇進の機会が多い」「文句は全然ない」などと、褒め言葉ばかり。今度は企業ホームページを見てみましたが、特に変なところは見当たらず。強いて言えば、事業内容が「クライエントの要望に合わせた、最高級のマーケティング!イベント開催が主」と曖昧なことだけ。しかもニューヨークの中心街にもオフィスがあるそうで、大きい会社じゃん!と安心します。

 

衝撃の事実

さて、いきなり次の日に入ったインタビューの準備をしていた私は、夜になって「そうだ、Glassdoorでよく聞かれるインタビューの質問傾向とかもチェックしよう」と思いあたります。Glassdoorは本当に使い勝手がよく、インタビューを受けた人のレビューも掲載してあるので。また、マーケティングとセールス両方のお仕事はまだ応募したことがなかったので、「エントリーレベル マーケティング インタビュー」などもググって情報を集めていました。

ここでちょっと不安な記事を読みます。

How to Avoid Entry-Level Marketing Job Scams

「マーケティング」と銘打って、治安の悪い住宅街で人の家を周り、安いまたは無料の商品を高値で売りつける会社があること。マーケティングの仕事がしたい!と夢見る大学卒業したての若者を集め、「努力をすれば高給が稼げる」と言って歩合制の仕事をさせること。路上で机を設置したりすることを、「イベント系」と自称すること。さらには、そういう会社に応募すると、1度目か2度目のインタビューで「実地試験だ」と言ってマネージャーの車にのせられ、治安の悪い地域に連れていかれて実際に商品の売りつけをさせられることもあること。そんなインタビューに騙されたせいで、銃を頭に突きつけられるなど、危険な目にあった人もいたこと。

こんな世界もあるのか…と思いつつ、不安になってきたのでGlassdoorを再確認します。すると。

従業員からのレビューがめちゃくちゃいいのに対して、インタビューのレビューは最悪でした。車にのせられたまでの話はないにしろ、オフィスでのインタビューはグループ面接で、マネージャーからのプレゼンのようなもののみ。給料や仕事内容などの詳しい話は一切なしで質問してもはぐらかされ、その状態のままで仕事のオファーが出されるようです。その場ですぐに決断することを迫られ、怪しいと思って断って出てきたという人もいました。また気になったのは、レビューを書いている人に外国人が多いこと。かくいう私も外国人。もしかしたら、仕事が見つからず必死になっている外国人をターゲットにしているのかも、というのが見えてきます。

さらに従業員のレビューも、さっと眺めるだけではなくて何ページかつぶさにみていきました。すると、五つ星が並ぶ中にちらほら一つ星が存在するのに気づきます。一つ星のレビューの内容を一言でまとめてしまうと「逃げろ」。まさにさっきの記事に説明してあったような、強引な手段で治安の悪い地域で無料の携帯電話を高く売りつける事業だということがわかりました。五つ星のレビューは、従業員に命令して書かせていたようです。

 

さあ、どうする?

血の気が引きました。GlassDoorが存在していて、そしてもう少し詳しく調べてみて、よかった…。

さて、ここまで実態が分かったところで、逆にちょっと面白そうだから行ってみようかな?なんて考えが一瞬頭をよぎったのですが、安全をとってやめました。電車で二時間の距離は、時間も交通費もばかになりませんし、車にのせられたりはしないみたいにしろ、わざわざそんなところに足を踏み入れる意味もないよな、と。身を危険に晒すことなく、時間とお金を無駄にせずにしてよかったです。

次の日の朝、電話で応募を取り消す旨を伝えて、この一件は終わりになったのでした。

 

まとめ

いやーびっくりした。まさか自分がこんなのにひっかるとは…って、思うところに油断があると言われますが、その通り油断してました。

これから仕事に応募する経験の少ない若人の方達、一緒に頑張っていきましょう。外国人の名前だというだけでなめられたり、は普通はあんまりしないんですが、今回はそうだったので、気を引き締めていきたいと思います。



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