乱行パーティー、そして歴史は繰り返す、のか

今日読んで面白かった記事。Vanity Fairの”Oh My God, This is so f—ed up”: Inside Silicon Valley’s Secretive, Orgiastic Dark Side”
https://www.vanityfair.com/news/2018/01/brotopia-silicon-valley-secretive-orgiastic-inner-sanctum?mbid=social_cp_fb_tny

シリコンバレーで月に一度ほど開かれる、乱行パーティー。そこには超有名スタートアップ企業のCEOやらVCやらが集まり、お酒もドラッグもなんでもありの乱痴気騒ぎを起こす。男性に対して女性の数がかなり多くなるよう招待者が調整されており、かつ男性は業界内でもトップクラスでないと入れないが女性は若ければだいたい誰でも入れる、という実話です。

権力と金に物言わせて若い女性をモノ扱いする文化って、おそらく現社会だとどこにでもあるんだろうな、と(残念ながら)思います。なので、これを読んでテック業界がめちゃくちゃに狂っている、とは特に思わないし、こういうことをする人たちが出てくるのも、よくも悪くもテック業界がどんどん膨らんできて人とお金が流れ込んでいる過程では起こりうることなんだろうな、とは思うのですが。(このトピックについてはもっと詳しくこの記事で書いています。変化への希望もこめて。)

テック業界ならではといった感じで興味深かったのが、この乱行パーティーに参加している人たちが、これらのパーティーについて「新しい時代の価値観、俺たちはタブーを破っているんだ」という視点から堂々と語っていること。「新しい価値観」…?でも風紀を思いっきり乱して、「これまでとは違うことをする俺たちかっこいい」といきるのって、中世ヨーロッパとかでも行われていたことで、人間としてかなり原始的なことなのでは。水村美苗さんが確か著書に「若い人ほど、セックスやお酒のことを書いて「私・俺はタブーを破っている」と悦に入っていることが多いけれど、そんなのはちょっと古典を読めば、タブーでもなんでもなく、むしろありきたりすぎて表現として恥ずかしいことがわかる」みたいなことを書いていらしたのを思い出します。

技術革新は素晴らしいと思います。21世紀の社会変化の多くは技術革新によって牽引されている、そしてそれらの革新の多くはシリコンバレーから生み出されたことは間違いない。でも既存の枠組みをぶっ壊しているだけで、なぜそもそもそのような仕組みができたのか、利点はなんだったのか、まで思いを馳せられないと本当の革新にはならないのではないかな、とも思います。まあパーティーなんて仕事外のことなので、別に誰がなに言おうがしようが関係ないっちゃないのですが(ハラスメントや法律に触れることは別だけど)価値観とか考え方とか、私個人ならどういう風に「新しい時代」を定義するかを考えた時に、人間としてどういうことがありきたりで、かっこよくて、つまらなくて、面白いのか、何が本当に新しくて何が実は古いのか考えることも、イノベーションの一部なんじゃないかな、などと思いました。

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